理念・教育方針 About us

高い志を持ち社会に貢献できるこころ豊かな女性に。

仏教精神に基づく高い教養を身につけることにより、女性の社会進出の進展を願った学園創始者の思いは100年を経た今も変わらず、京都女子中学校・高等学校に息づいています。多くの優れた卒業生を輩出してきた変わらぬ伝統と、未来に向かって常に先進的な教育に取り組む進取の精神によって、現代社会の第一線で活躍できる「優れた知性と豊かな心を兼ね備えた女性」の育成を目指しています。

ごあいさつ

林 信康

高等学校中学校 校長 林 信康

建学の精神を基調とした心豊かな女子教育を目指して

今日、グローバル化の進展は多様性をもたらし、急速に発展している情報化や技術革新、さらにコロナ禍は、社会のあらゆる領域で加速度的に変化させ、未来を予測することが困難な時代に直面しています。

そのような激変する時代に対応するために、新学習指導要領では、学校と社会が共有し、必要な学習内容をどのように学び、どのような資質能力を身に付けられるかを教育課程において明確にしながら、社会との連携及び協働により、「開かれた教育課程」の実現を図っていくことを目指しています。

本校は、新学習指導要領の意向を踏まえながら、親鸞聖人の教えに基づく建学の精神を基調とした3つの理念、1.自立(自己へのめざめ)、2.共生(他者へのめざめ)、3.感謝(社会へのめざめ)を指針としてすべての教育活動を行っています。建学の趣旨に基づき女性の地位向上を目指し、豊かな人間性と創造性を育み明るい未来を切り拓く教育を推進しています。大いなる力によって「生かされて生きている」といういのちの尊厳と平等にめざめ、感謝の思いで共に協働して世界の誰もが平和に暮らすことができる社会の実現(Society5.0 for SDGs)に貢献できる心豊かな「人間力」を持った人財を育成するためにさらに学校改革を推し進めています。

本校は、ジェンダーにまつわる男女の固定観念や役割分担等にとらわれることなく、自分の個性や適性を発揮できる環境が整っています。また、異性を意識することなく、ありのままの姿で、仲間や先生と関わりあうことを通して、お互いの存在を認め合い、自然に自己肯定感が培われ、自己の存在が周りの人に役立っているという自己有用感が養われ、思いやりや感謝の心が育まれていきます。男女の発達段階に応じた女子だけの環境の中で、自己の資質・能力等を最大限に伸ばすことができます。

中学校では、現3年次は、生徒の適性等に応じた進路を保障するために、ウィステリアコース、Ⅱ類、Ⅲ類の3つの特色あるコース・類型を設定しています。キャリア教育やAI学習システム等を通して、きめ細やかな指導で生徒一人ひとりの夢や希望を実現できるように「主体的・対話的で深い学び」に取り組んでいます。昨年度より現在の中学校のコース・類型を再編成し、東雲(難関国公立大の進学を目指す)、顕道(医療分野の進学を目指す)、藤華(難関国公立大・京都女子大・難関私大の進学を目指す)の3つの新コースを設置し、「社会に開かれた教育課程」に基づき、自らが進路を切り拓いていける「生き抜く力」育んでまいります。今年度から中学2年次より初めての顕道コースがスタートしました。

高等学校には専門学科(ウィステリア科)と普通科(Ⅰ類・Ⅱ類・Ⅲ類)があります。多様な進路の希望に応えるために、習熟度別編成や多彩な演習・選択講座・進学補習、放課後補習「夕星講座」を設け学力の向上に努めています。昨年度からは新たに高校からの入学生向けのCSコース(難関国公立大・医歯薬学部の進学を目指す)がスタートし、主体的な学びを通して自らの進路を切り拓いていく力を培っていきます。

中学校高等学校とも学校行事を重視し、特に文化祭・体育祭では団結力や創造性等、また、生徒会、クラブ活動の自主活動を通して、コミュニケーション能力や協働性等を育み、新時代に貢献できる総合的な人間力を持った生徒の育成を目指してまいります。

Withコロナ時代ではありますが、できる限りの教育活動を推進してまいります。

建学の精神

心の学園にふさわしい女性をはぐくむ

京都女子中学校・高等学校は明治32年、浄土真宗本願寺派(西本願寺)との関係が深かった甲斐和里子が創設した私塾「顕道女学院」を前身とし、明治43年、大谷籌子のわが国の文化の向上には、婦人の教養を高める必要がある。そのためには、女子に仏教精神に基づく高い教育を受けさせよう」という願いによって創立されました。

本校では、建学の精神を具体的にあらわした次の3つの理念に基づく教育を行うことにより、心豊かな女性に育ってほしいと願っています。

1. 自立(自己へのめざめ)

自己中心的なわたしが、生かされていることにめざめる。

2. 共生(他者へのめざめ)

いのちの尊厳と平等にめざめ、ともに協調して生きる。

3. 感謝(社会へのめざめ)

生かされて生きていることに感謝し、社会に貢献する。

教育方針

仏教精神に基づき、学力だけでなく、人を育む。

本校では建学の精神を現代に生かした教育方針によって教育を行っています。中学から高校への6年間は、人間形成において大変重要な時期です。教育方針の根本を教育基本法にのっとった人格の形成を目指すところにおき、自主的精神にみちた心身ともに健康な人間の育成を期しています。さらに、宗教的情操教育を通して、豊かな心と高い教養を備えた人間を育成することを目指しています。

教育目標

  1. 豊かな心と高い教養を身につけ、さまざまな課題に意欲的に取り組み、みずから解決できる自立した生徒を育成する。(自立)
  2. 基本的生活習慣を身につけ、自主活動に積極的に参加するとともに、自・他のいのちを尊重し、他者と協働できる生徒を育成する。(共生)
  3. 一人ひとりの進路に適した学力を身につけるとともに、女性としての自己の進路を切り拓き、社会に貢献できる生徒を育成する。(感謝)
いじめ防止基本方針
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宗教教育

「いのち」の大切さを学ぶ。

京都女子中学・高等学校は親鸞聖人の体された「仏教精神」に基づいた情操教育に力を注いでいます。 週1時間の宗教の授業や、朝の礼拝をはじめ、花まつりや厳粛で壮大な親鸞聖人降誕会などのさまざまな宗教行事を通して「いのち」の大切さにめざめ、人間だけではなく動物や植物、すべての尊い「いのち」を認め、他者とともに生き、未来をリードする人になってほしいと願っています。