トピックス(中学校)

 2011年11月11日(金)、12日(土)の1泊2日の日程でウィステリア科T期生とともに広島へ行ってきました。他のコースの生徒たちは高校2年生で沖縄へ修学旅行に行き、そこで平和についての学習をしますが、ウィステリア科の生徒は高校3年生の2月にアメリカへ海外研修に行くので、沖縄を訪れての平和学習をしていません。そこで、アメリカへ行く前に日本人として先の戦争について学習し、平和について考える機会を設けたいと思い、広島を訪れることにしました。
 生徒たちは今までに国語や社会の授業で戦争や平和についての勉強はしてきました。ですが、本から学ぶことと、現地で生の声を聞くことは大きく違います。私たちはまず、広島駅を降りてから、市電に乗り、平和記念資料館へ行きました。3割ほどの生徒は小学校や中学校のときに広島を訪れていますが、様々なことを学んだ後、そして人の痛みを心で感じることのできる年頃で、今訪れる広島のインパクトは彼女たちにとって強烈なものだったようです。多くの生徒たちが、目を背けず、広島の悲劇を受け止めていました。ボランティアの方々の生の声を一言ももらすまいと、一生懸命聞いていました。あるボランティアの方は数名の生徒に、その方自筆の本をくださり、「あなたたちが、将来の日本を背負っていく人です。どうぞ、国のリーダーとなって、このような悲劇を二度と起こさない平和な世の中にしてください。」とおっしゃったそうです。資料館をあとにし、私たちは平和祈念館へ被爆者の方の話を聞きに行きました。
 竹岡智佐子さんは生徒を前に、力強く「戦争は許さん!」「こんな戦争誰がした。」と何度もおっしゃいました。竹岡さんの17歳のときに原子爆弾は広島へ投下されました。一瞬にして死の町となった光景を、母親を探してさまよった日々を、母親の苦しい体験を、包み隠さず、話してくださいました。きっと思い出すことも苦痛であったことでしょう。生徒たちは真剣にその一言、一言を受け止めていました。話の後、前方に行き、生徒の顔を見ると、目を真っ赤にはらしていました。涙を流して、話を聞いていたのです。また、竹岡さんは戦後、原子爆弾のもたらした悲劇について話をしにアメリカへ行かれたそうです。そのときアメリカの人々の優しさを感じたことも話してくださいました。生徒たちは竹岡さんの「どんなことがあっても、戦争をしてはいけない。」というメッセージを心に深く刻んでくれたと思います。
 何気なく過ごしている今の平和を感謝し、次の日、宮島へと向かいました。好天に恵まれ、秋の宮島を満喫しました。フェリーに乗り、ガイドさんの案内で厳島神社を見学し、歴史を肌で感じました。昼食後、グループで散策したり、買い物したりと少しの自由時間を楽しみ、京都へと戻りました。
 1泊2日の広島への旅は心に残る思い出のページになったと思います。高校3年生最後の年に、このように絆を深められたことは、この1期生とともに6年間過ごしてきた私にとっても、忘れがたい旅となりました。思い出が多ければ多いほど人は豊かになると思います。次は、アメリカへの海外研修です。また、皆で素晴らしい思い出を作りたいと願っています。(TK)
最初に原爆ドームを訪れました。 原爆死没者慰霊碑でお祈りします。 資料館では、多くの資料を真剣に見学しました。
ボランティアのお話も伺いました。 多くの資料に改めて考えさせられました。 こちらは平和講演です。
被爆者である竹岡智佐子さんの講演をお聞きしました。 2日目は宮島へ。 厳島神社の鳥居の前で記念撮影!
世界遺産である厳島神社です。 とてもいいお天気でした。 最後にお土産を買って帰路につきました。